ずいぶん昔のことと、ここ数年のこと(「ウィメンズネット・こうべ」20周年記念誌原稿下書き)

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ずいぶん昔のことと、ここ数年のこと

                                              吉田清彦(プランナー)

1.正井さんとのこと
 私と「ウィメンズネット・こうべ」(以下、ウィメンズ)の正井礼子さんとのおつきあいはずいぶん長い。最初、どこでどのようなきっかけでお出会いすることになったかを正確には思い出せないくらいに長い。おそらく、ウィメンズ発足よりは前のことだったように思うので、もうかれこれ四半世紀にも及ぶ。

ウィメンズとのおつきあいということでいえば、最初のころ、須磨駅前の「たまや」で開かれていた例会にはあまり参加していないが、ウィメンズ主催の大きなイベントにはだいたい参加している。また、正井さんが神戸市議会議員選挙に立候補した折には、事務所に通って裏方(料理作り)をさせていただいたこともある。

その後、95年1月の震災のあとあたりから、ウィメンズとの縁が少しずつ薄くなっていき、今は「女のネットワーク‘91」を時折読むだけの会員になってしまっている。

その理由としては、震災のせいで私の住まいが神戸市灘区から大阪市に変わって物理的に須磨区が遠くなったことと、96年6月に男女共同参画社会基本法が制定されて「男性問題」のほうで忙しくなったことが考えられる。

2.この四半世紀で変わったもの、変わらないもの
日本の社会における男女の関係は、1986年に施行された男女雇用機会均等法をきっかけに大きく変わり、それまでの「男は仕事、女は家庭」という男女性別役割分業社会は徐々に解体されていき、女性と男性を取り巻く環境は、法律や社会制度の面ではこの四半世紀の間に大きく変わってきている。

最近では「イクメン」が流行語となるなど、若い世代の意識もかなりかわってきているように思える。だが、たとえば、2011年度の男性の育児休業取得率がまだ3%にも満たないということからも明らかなように、多くの人の意識の底流が変わっていくにはまだ気の遠くなるような時間がかかりそうである。

また、大阪で府知事時代にドーンセンター(大阪府立男女共同参画センター)の廃止・売却を試みた橋本徹氏が今またクレオ大阪(大阪市立男女共同参画センター)5館の廃止・売却を検討中とのこと。2002年ころから男女共同参画に反対する「バックラッシュ」や「ジェンダー・バッシング」の動きが全国に広がっていったが、その流れがまだ収まっていないことがうかがわれる。社会全体をおおう閉塞感や将来に対する不安のなかで、強いリーダーシップへのあこがれと表裏一体の関係で「少数者」や「多数に従わない者」に対する許容度も目に見えて減じてきているようで、こわい。

3.ホームページについて
私自身のことでいえば、2009年6月にホームページ(以下、HP)を開設した。それまでは、学生時代からさまざまなミニコミの発行にもかかわってきて、活字人間を自負していた。1995年にも「屋台村通信」という「女と男」「教育と暮らし」を考える新たなミニコミを創刊した。ところが、森首相の時代の2001年に「IT講習」とやらでパソコンの手習いを受けたあたりから、「いずれはHPを」と考えるようになっていた。それは、1984年に「コマーシャルの中の男女役割を問い直す会」を結成して活動を進めるなかで、これからは情報発信の時代、「市民メディア」の時代という思いを次第に強めていたことがある。それとともに、現実問題として、フリーランスの身としては、「これからは自分のHPをもっていないと仕事の依頼がなくなっていく」ということを意識しはじめていたからでもある。そのようなわけで、その後、紆余曲折を経ながらも2009年に、遅ればせながらHPの開設にこぎつけたわけである。

ところで、私のHPには「講座企画塾 吉田清彦officialホームページ」という大仰なタイトルをつけているが、これは「SEO」を意識してのことである。SEOというのは、簡単にいうと、自分のHPが、たとえば、グーグルやヤフーで検索したときに、できるだけ上位に、できれば、いちばん最初のページに表示されるようにいろいろな対策を講じることである。

HPは「情報を発信する道具」だと思っている人が多いと思うが、実はそうではなくて、HPは「情報を必要としている人が、その情報を簡単に得ることができる道具」なのである。つまり、ただHPをつくっただけでは、それはHPの特性を理解しない人の、単なる自己満足でしかない。「その情報を必要としている」より多くの人に見てもらってはじめて、せっかくHPをつくった意味がでてくる。そこで、より多くの人に見てもらうための「仕掛け」、つまり、SEO対策が大事になってくる。専門の業者に依頼すれば、毎月ウン万円もとられるそのSEO対策を私は自前で行い、HPのタイトル以外にも、考えられるあらゆる対策を日々、コツコツと地道に行っている。その成果としてかなり早い時期から、たとえば、「講座 企画」、「男性 講座」で検索すると、グーグルでもヤフーでも数千万件中のトップに私のHPが表示されるようになっている。

私のHPには「HOME」のほかに、「行列ができる!講座とチラシの作り方」「男女共同参画・男性講座・生き方セミナー」「男の料理・男性料理教室・父子料理教室」「ジェンダーとメディア/CM」「プロフィール」「リンク集 地域再生/情報発信」「スリムな暮らし 年収150万円で暮らす」「シングル/関西単身けん」「震災・防災/阪神・淡路大震災」「全国の元気な女性センターと講座情報」「ミニ写真集 マンホールの蓋(高圧線の鉄塔)」と名付けた11の「章」(部屋)がある。この「章」の名前もSEOを考えて付けたものであるが、それぞれの「章」のなかに、私がこれまで行ってきた講座の記録とともに、その講座で使う資料や、ミニコミなどさまざまな媒体にこれまでに私が書いてきた文章などをほとんど載せている。つまり私のHPは、私の資料室であるとともに、大げさにいえば、私の人生そのものがここに詰まっているともいえる。

ともあれ、多くの人に訪れてもらって、大いに役立ててほしいものだ。今のところの特におすすめは、@「リンク集 地域再生/情報発信」のページの各項目A「行列ができる!講座とチラシの作り方」のページの「チラシ手直しbefore・after事例集」B「ミニ写真集 マンホールの蓋」などである。

ところで、これまで、原稿を書くための調べ物をするときは、本棚や紙袋に仕舞い込んだ膨大な紙資料の山の中から時間をかけて探し出すというようなことがしばしばだった。ところが、今では、HPを数回クリックするだけで、必要な資料のほとんどをたちどころに取り出すことができるので、とても便利である。
                                                  (2012年5月記)

(注:この原稿は「ウィメンズネット・こうべ」の正井礼子さんからの依頼に応じて「20周年記念誌」(2012年5月発行)用に書いたものですが、寄稿者が予定より大幅に上回り、一人あたりの掲載文字数が600字になってしまい、実際に掲載したものは、元の文章を削りに削った、5分の1ほどのものになってしまいました。)


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2000(H12)年 1999(H11)年
〜1998(H10)年

第3次男女共同参画基本計画
  (2010年12月17日閣議決定)

男性問題を考える上での諸概念
「男性講座」の沿革(“マーケット”の推移)
男女共同参画社会をうながす社会・経済的な背景
充実した人生のために必要なもの

「人が集まる男性講座の作り方〜男たちは何を求めているのか〜」テキスト初版(2003年版)

男女共同参画・男の生き方・吉田清彦論稿集
「がんばらない生き方のすすめ〜会社人間から生活人間へ〜」(鳥取県男女共同参画センター「よりん彩」第23号 2007.3)
「2007年問題」ってご存知ですか?(摂津市立男女共同参画センター・ウィズせっつ情報誌「ウィズレポート」Vol.14(2005年3月))
「男はもっと生活力を、女はもっと経済力を」(兵庫県男女共同参画審議会 第2期委員公募原稿 2004.8)
「とかく世間というものは――「世間」考現学」(「それいゆ」 1984.12)(3.60MB)

その他エッセー
ずいぶん昔のことと、ここ数年のこと(「ウィメンズネット・こうべ」20周年記念誌)(2012.5)
ずいぶん昔のことと、ここ数年のこと(「ウィメンズネット・こうべ」20周年記念誌原稿(下書き))(2012.5)
あの頃の思い出(「ウィメンズネット・こうべ」発足10周年に寄せて)(「ウィメンズネット・こうべ」)(2002.3)
全国的な「追い風」のなか、もっともっと多くの女性議員の誕生を!(「ウィメンズネット・こうべ」)(1999.3)
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吉田清彦プロフィール(各種講座講師実績豊富)
E-mail:ptokei04@s5.dion.ne.jp
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